Moa Anbessa Archives

レゲエを世界に広めた最大の功労者であり、1981年に36歳の若さで亡くなるという短い生涯ながら、彼が音楽界に及ぼした影響はいまだ計り知れない。
1945年、イギリス人の父とジャマイカ人の母の間に生まれる。10代で音楽活動を始め、62年に初のシングルを吹き込む。
63年、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーらとグループを結成し、のちにウェイラーズと名乗るようになる。「シマー・ダウン」がローカル・ヒットしたのを皮切りに、コンスタントにレコードを発表していったが、グループは66年に解散。
同年2月、リタ・アンダーソンと結婚。母の移住先であるアメリカで一時期生活し、ジャマイカ帰国後、トッシュ、ウェイラーとウェイラーズを再結成。
アイランド・レコードとワールドワイド契約を結び、73年に発売された『キャッチ・ア・ファイアー』で、世界的な注目を集める。
セカンド・アルバム『バーニン』に収められた「アイ・ショット・ザ・シェリフ」をエリック・クラプトンがカヴァーし大ヒットした74年、トッシュとウェイラーがバンドを脱退。
75年、アルバム『ナッティ・ドレッド』を発表。「ノー・ウーマン・ノー・クライ」が大ヒット。これを受けて行われたロンドンでのライヴを収めたのが『ライヴ！』。
76年『ラスタマン・ヴァイブレーション』を発表。12月3日襲撃を受けて負傷、ジャマイカをしばらく離れることを余儀なくされる。
77年、『エクソダス』を発表。
78年、『カヤ』『バビロン・バイ・バス』を発表。
79年、『サヴァイヴァル』発表。
80年、ジンバブエ建国記念のコンサートに出演、アルバム『アップライジング』発表と、音楽活動は絶好調を極める中、体調を崩して入院。腫瘍が発見されたが治療の甲斐なく、81年5月11日に亡くなる。
84年、ベスト・アルバム『レジェンド』が発表された。